ヒットが続くご当地ガチャ 地元民の心をくするぐる地域の「再発見」
【千葉】ガチャガチャッとハンドルを回して出てきたカプセルの中に、地元民の心をくすぐる一品。知る人ぞ知るお店の外観のキーホルダーだったり、地名のタグだったり。船橋市と市川市で「ご当地ガチャ」のヒットが続く。人気の秘密は、地域の再発見だ。
「街ガチャin船橋」。一昨年10月から販売が始まった。第1弾のキーホルダーは10種。太宰治も滞在し、2020年に閉館した「割烹(かっぽう)旅館 玉川」、西船橋名物「小松菜ハイボール」などがデザインされ、品切れで入荷待ちになる販売機が相次いだ。
昨年3月には第2弾の「船橋市郷土資料館」「船橋漁港 水神祭」など6種が加わった。11月末までに約1万6千個が売れるヒット商品となった。12月には第3弾として、映画化もされた市立船橋高校の応援歌「市船SOUL」、かつてあった「船橋ミルクホール」など10種がラインアップに。
企画は、船橋市観光協会と日本ガチャガチャ協会。コロナ禍のなか、市民の目が地域に向きつつあったことから、地元の魅力を再発見してもらおうと、船橋にゆかりのあるイラストレーターの協力を得て、始めた。観光協会の栗田文彦事務局長は「ガチャガチャの魅力は、何が出てくるか分からないこと。自分が知らない場所を知り、足を運ぶきっかけになる」。
1個300円で、QRコードを使ったキャッシュレス決済だ。
地域への思い、作り手も買い手も
隣の市川市で昨年3月に始ま…