JR東海は11日、丹羽俊介副社長(57)が4月1日付で社長に昇格する人事を発表した。金子慎社長(67)は代表権のある会長に就き、柘植康英会長(69)は相談役に退く。リニア中央新幹線の開業延期が決定的になるなかで、経営トップの若返りに踏み切る。
丹羽氏はJR東海の発足から2年たった1989年に入社し、主に人事畑を歩んだ。国鉄の分割・民営化でできたJR7社で、民営化後に入社した社員がトップに就くのは初めてという。
建設中のリニアは、環境への悪影響を懸念する静岡県との対立が解消せず、同県内での着工のめどが立っていない。2027年を予定していた東京・品川―名古屋間の開業が、どれだけ遅れるかも示せない状況だ。丹羽氏は名古屋市で開いた会見で、リニアについて「いつごろまでに、どういった形で、何を仕上げていこうというのは、いま申し上げることはできない」と語った。
金子氏は18年4月に社長に…
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