日本ハム 新社長はチキチキボーンを育て、シャウエッセンを変えた男
金子智彦
日本ハムで5年ぶりに社長が交代する。4月1日付で畑佳秀社長が退任し、井川伸久副社長が昇格する。井川氏は3月17日付でプロ野球日本ハムファイターズのオーナーにも就任する予定だ。
大阪府東大阪市で鉄工所を営んでいた一家の息子が、グループ全体で約2万8千人の従業員を抱える食肉最大手のトップに立つ。
「社長就任は想定外で重責だが、既成概念にとらわれず、全社のベクトルを合わせて改革に挑戦したい」と意気込む。
関西大卒。1985年に入社すると、6、7人の小所帯だった総菜課に配属された。
いわく、「二束三文で売っていた物を加工し、付加価値をつける」部署だった。大量に余っていた鶏の手羽先にスパイシーな味付けを施した。
「チキチキボーン」だ…