ロシアのプーチン大統領は11日、政府の会議にオンライン参加し、軍用機などの調達の遅れをめぐる担当大臣の発言を「ばかげたことだ」と叱り、1カ月以内に契約を完了するよう命令した。インタファクス通信が伝えた。ロシア軍はウクライナで苦戦し、兵器の補充にも問題を抱えているとされる。今後、企業への圧力が強まる可能性がある。
命令されたのはマントゥロフ副首相兼産業商務相。軍用機と民間機の調達に関する契約の遅れをプーチン氏に指摘され、「作業は順調に進んでいる」と述べると、プーチン氏が「ふざけているのか。契約がないのは知っている。いつできるのか」と厳しく質問した。
「3カ月で完了する」と答えると、プーチン氏は「何の話だ。状況を理解していないのではないか。1カ月以内に終わらせてほしい」と述べた。
ウクライナ侵攻の長期化に伴…
- 【視点】
ロシアの航空機産業、兵器産業のもたつきは、規律の問題ではなく、トータルな産業の弱点が露呈しているものである。いくら最高権力者が号令をかけても、それで動くものではない。 ロシアの開発能力自体は、それほど捨てたものではない。分野は違うが、たと
- 【視点】
プーチンはたまにこうして閣僚や側近をカメラの前で怒鳴りつけてみせますね。 国民うけを狙ってのことなのだと思いますが、それで受注が増えたり納期が早まるなら苦労はないでしょう。 しかもロシアの軍需産業が苦労しているのは2014年にプーチンが

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