「満足度1位」広告は客観性なし オンライン家庭教師めぐり行政処分
寺田実穂子
「利用者満足度No.1」とうたった広告は客観的な調査に基づくものでなかったなどとして、消費者庁は12日、オンライン家庭教師サービス「オンラインプロ教師のメガスタ」の運営会社「バンザン」(東京都新宿区)に対し、景品表示法違反(優良誤認、有利誤認)で再発防止策などを求める措置命令を出した。
消費者庁によると、同社は2022年3~7月、自社ホームページやパンフレットなどで「第1位 オンライン家庭教師 利用者満足度」などと表示した。しかしリサーチ業者に委託して行ったアンケートでは、他社を含めたサービスの利用歴は確認せず、複数のサイトを提示して利用者の満足度などが「高いと思うもの」を選ばせるイメージ調査をしただけだった。
同社はこのほか、成績が上がらなかった場合に追加授業を無料で受けられる特典などについて、一定の期日までに申し込めば利用できるとホームページに表示したが、実際は期日以降も利用できるものだった。
同社は取材に、「今後は再発防止に努めてまいります」とコメントした。(寺田実穂子)
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