世界の人権はいま ロシアの「戦争犯罪」言及、国際NGOが報告書
ジャカルタ=半田尚子
国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)」が12日、2022年の世界約100カ国・地域の人権状況をまとめた年次報告書を公表した。ロシア軍によるとされるウクライナの首都キーウ(キエフ)郊外ブチャで起きた虐殺などを「戦争犯罪」と記載した。
報告書が冒頭で触れたのは、ロシアによるウクライナ侵攻だ。「2022年の世界の人権課題のトップ」と表現し、ロシア軍が民間人居住区や医療施設などを標的とする作戦を進めていることによる民間人の犠牲の多さに触れた。
中国やミャンマーでの人権侵害の実態についても取り上げた。
中国政府については、新疆ウイグル自治区での少数民族への対応について指摘した。ウイグル族らに強制労働や強制収容を行っているとされることについて、「政府が責任を取らない状態が続いている」とした。
「中国政府の人権保護への敵意は今後も続く」
米国は、新疆ウイグル自治区…