上越で鳥インフル 今季3例目、10.5万羽殺処分か

長橋亮文
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 新潟県は12日、上越市養鶏場で採卵鶏の鳥インフルエンザへの感染が確認されたと発表した。多数死んでおり、高病原性の疑いがあるとみて遺伝子検査を実施。確定すれば飼育されている全約10万5千羽を殺処分する。鳥インフルエンザの発生は、約130万羽の殺処分を進めている村上市に続き、今季3例目。

 県によると、この養鶏場から12日朝に連絡があり、簡易検査の結果、対象の13羽すべてが陽性だった。遺伝子検査は13日朝に結果が判明する見通しで、陽性なら殺処分と消毒を始める。周辺の養鶏場に対しても鶏と卵の移動・出荷を制限する。

 県はこの日、対策本部会議を県庁で開き、発生の状況と今後の対応を確認。小幡浩之・農林水産部長は「全国的に蔓延(まんえん)が進んでおり、前例を見ない状況だ。養鶏業者には防疫措置を徹底してもらう」と述べた。

 県内では今季、阿賀町で昨年11月に発生し約15万羽を殺処分した。村上市で感染が判明したのは今月5日で、12日正午までに約93万羽の殺処分を終えた。(長橋亮文)

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