同性愛の告白で姉との仲が… 「同じ時代」生きた美輪明宏さんの助言
悩みのるつぼ 相談者(50代女性)
60代の姉との関係に悩んでいます。姉と私は抑圧的な両親のもとで仲良く育ちました。
姉は幼少時から田舎の本家である実家を継ぐよう言い聞かされて育ち、結婚後も両親と同居して2人の子がいます。
私は姉より自由に育てられ、中学の頃から同性愛者と自覚があったため田舎を出て自立することを決意。大学進学を機に実家を離れ東京で就職し、マンション購入と同時に女性パートナーと同居して24年になります。家族にはパートナーを「単なる友人」と説明していました。
昨年母が急死する直前、パートナーのがんが見つかったことで姉にカムアウトし、母の葬儀後は早々に実家を後にしました。コロナ禍もあり、その後はほとんど帰省せずにパートナーの闘病を支えていました。
姉にしてみれば、今まで妹の単なる友人と思っていた見知らぬ他人に、姉妹で母を悼む機会を奪われたこと、妹(私)は実家よりその他人を優先すること、信頼していた妹に長年隠し事をされていたことに多大なショックを受け、精神的に立ち直れなくなり、体調も崩しました。
姉は「親から愛されていると感じたことはない」「抑圧的な両親との同居は地獄のようだったが、義務と責任で我慢してきた」とのことです。姉は美輪明宏さんのファンでもあります。何かアドバイスがあれば、お願いします。
回答者 歌手・俳優、美輪明宏さん
LGBTというキーワードが浸透していなかった頃を生きてきた相談者の思いを、私は共有しています。同性愛者というだけで嫌悪感を抱く人が、今よりずっと多かった時代でした。そして何より、同性愛者の家族にも容赦ない非難の目が向けられました。
ご実家は都会ではないですし…