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450gで生まれた息子 仕事を辞めた父 「かわいい」に救われた

有料記事フォーラム

河原夏季
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 毎日20~30回たんを吸引し、液状の栄養食や薬、水分をチューブで胃へ送る。三重県に住む川村穂積さん(4)には日々、医療的ケアが必要だ。重度の障害もあって1人では動けず、父の勝信さん(32)と母の絢子さん(29)がケアにあたる。

 多くの赤ちゃんは妊娠37~41週で生まれ、平均出生体重は約3000グラム。穂積さんは2018年8月、予定日より4カ月ほど早い妊娠22週4日、450グラムで生まれた。

 穂積さんの姉の出産では順調だったという絢子さんは、突然の出産に「ただただパニックでした」と振り返る。当時、仕事のため県外にいた勝信さんも、すぐに病院へ駆けつけて医師から説明を受けた。「22週で生まれたら生きられないこともあり、命が助かっても障害の残る可能性があると聞き、不安でした」。心身に負担のかかる妻のことを考え、自分がしっかりしなければという思いに駆られたが、どう受け止めていいか分からなかった。

約10人に1人が2500グラム未満 小さく生まれた赤ちゃんの家族の思い

現在、日本人の平均出生体重は約3000グラムですが、約10人に1人が2500グラム未満で小さく生まれています。記事の後半では、小さく生まれた赤ちゃんの家族たちが、その思いを語ります。

 出産から約6時間後、NIC…

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