毎日思った「早く寿命を」 父殺害事件の元医師、被告人質問の詳細は

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 2011年3月に母らと共謀して自身の父(当時77)を殺害したとして、殺人罪に問われた元医師の山本直樹被告(45)=医師免許取り消し=に対する裁判員裁判の第3回公判が16日、京都地裁(川上宏裁判長)であった。

 共謀したとして起訴された母・淳子被告(78)が証人として出廷し、証言を拒否した。手にした紙を見ながら「直樹が罪に問われると困るので証言を拒否する」と繰り返し述べた。山本被告が腕を組んで聞くなか、約5分間で証人尋問は終わった。

 午後には被告人質問があった。山本被告は、精神疾患のある父について「トラブルを起こした後始末をするのがストレスだった。迷惑を被ってきた」と話した。「無理やり延命治療して長生きしてほしくない」と考えていたという。

 ただ、10年ごろまでは、共謀したとして起訴された医師の大久保愉一(よしかず)被告(44)が父の殺害を提案しても断っていたと主張した。その後、大久保被告から、父を入院先から退院させるよう提案されたという。

 被告人質問は17日にも予定されている。16日の被告人質問の主なやりとりは次の通り。

 【弁護人】

 ――医師免許があり、厚生労働省に勤める大久保被告をどう見ていたか。

 医系技官は志が高くないと採…

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