教室も支援も不足、日本語学習の場に異変 進学狙い希望者が急増
日本語の習得が不十分な外国人の子どもたちに、高校入学に必要な学習支援をしているNPO法人「多文化フリースクールちば」に異変が起きている。入国制限の緩和を受けて支援を希望する子どもが急増する中、教室が不足し、移転も迫られている。厳しい状況の背景には公的な支援が乏しいことがあるようだ。
「高校に行きたい」。多文化フリースクールちばが拠点にする千葉中央コミュニティセンター(千葉市中央区)。昨年12月にアポなしで訪れたウズベキスタン出身という17歳の男性がつたない英語で職員に訴えた。
男性は11月上旬に来日したばかり。ひらがな、カタカナは自分で勉強したと言うが、会話は難しい。対応したスクールを運営する白谷秀一代表(71)はため息をつく。「支援を希望する子どもや家族が続いています。でも、こちらも受け入れる余裕がない状態なんです」
白谷さんがスクールを設立したのは2014年。母国の中学を卒業後に来日する子どもたちが増えたことがきっかけだった。学びの場が乏しく、子どもたちが日本語ができないままでいることに危機感を持った。
現在は元教員や日本語指導資格を持つ26人が講師として学習指導、高校進学へのアドバイスにあたっている。これまでにアフガニスタンや中国など23カ国の195人を送り出した。転居などを除くと、高校進学を希望したほぼ全員を入学させている。
異変が起きているのは支援希…
- 【解説】
私が運営するスクールでも同じ状況です。今年度の受入れ人数はコロナ前の2.5倍に増加。過去最高となりました。地域の支援団体が定員となり受入れできないから、と紹介され、全国から当スクールにやってくる子どもも増えています。 特に記事中の「多