ウクライナ侵攻、終わりなき消耗戦の可能性も 識者が予想する出口

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パリ=宋光祐
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 ロシアによる侵攻から1年がたとうとするなか、欧米のウクライナ支援に変化が表れている。攻撃力を備えた軍事支援を次々と決め、今月は英国が戦車を提供すると発表。ポーランドも戦車提供を申し出た。こうした決定の背景と侵攻の行方について、フランス戦略研究財団のティボー・フイエ研究員(28)に聞いた。

 ――侵攻開始前後にロシアとの対話を重ねていたフランスは1月4日、ウクライナへの軽戦車の提供を決めました。当初の姿勢とは大きな違いがあるように見えます。

 戦争が始まった当初、フランスはロシアと唯一対話できる国の立場を取ろうとして、英国やドイツ、東欧の国々よりも批判を抑えた態度を取りました。その結果、「フランスたたき」が起きました。「フランスは十分な支援をしていない」。欧州ではそんな意見もありました。

 政治的な意思の変化が表に出てきたのは、マクロン政権が昨年12月にパリで開いたウクライナの越冬を支援する国際会議からです。

 軍事的な支援を進めるように…

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