世界史A、生物など4科目で過去最低 共通テスト平均点、中間集計
大学入試センターは18日、大学入学共通テストの平均点の中間集計を発表した。世界史A、政治・経済、物理基礎、生物の4科目で、過去最低(前身の大学入試センター試験時代を含む確定平均点との比較)となった。英語のリーディングも、配点が変わった共通テスト以降で、過去最低となった。得点調整は、理科②で行われる見込みだ。
共通テストは14、15日に実施。約51万人が出願し、採点が終わった約22万人の平均点が公表された。過去最低となった科目の点数は、世界史A37・78点▽政治・経済52・39点▽物理基礎29・37点▽生物40・55点だった。生物は、過去最低だった昨年の48・81点から8・26点下がった。
英語はリーディングが、共通テストになって配点が100点に変わってから最も低い55・07点。逆に英語リスニングは、最も高い63・04点だった。
国語は105・17点。昨年、過去最低となった数学Ⅰ・Aは58・08点と、20・12点あがった。受験生から問題の分量の多さに戸惑う声も上がっていた世界史Bは、昨年より5・75点低い60・08点だった。
28、29日に全国47都道府県で行われる追試験は、3889人の受験が認められた。同日に行われる再試験は、監督者が試験時間の確認を怠ったなどとして試験時間が短くなった受験生393人が対象になった。
大学入試センターによると、得点調整が行われるのは、原則として科目間の平均点差が20点以上あり、それが試験問題の難易度の差に基づくものだと認められた場合という。(山本知佳)
大学入学共通テスト(14、15日実施)の平均点
※中間集計。平均点の後のかっこ内は昨年の確定平均点。★はこれまでの確定平均点と比べて過去最低。●は共通テストの開始以降、過去最低。
【国語(配点200点)】
●国語 105・17(110・26)
【地理歴史(100点)】
●世界史A ★37・78(48・10)
●世界史B 60・08(65・83)
●日本史A 45・31(40・97)
●日本史B 61・06(52・81)
●地理A 57・67(51・62)
●地理B 62・23(58・99)
【公民(100点)】
●現代社会 61・61(60・84)
●倫理 58・95(63・29)
●政治・経済 ★52・39(56・77)
●倫理、政治・経済 60・80(69・73)
【数学①(100点)】
●数学I 39・76(21・89)
●数学I・数学A 58・08(37・96)
【数学②(100点)】
●数学Ⅱ 38・85(34・41)
●数学Ⅱ・数学B 64・86(43・06)
●簿記・会計 47・21(51・83)
●情報関係基礎 62・09(57・61)
【理科①(50点)】
●物理基礎 ★29・37(30・40)
●化学基礎 30・61(27・73)
●生物基礎 25・69(23・90)
●地学基礎 36・21(35・47)
【理科②(100点)】
●物理 64・46(60・72)
●化学 49・95(47・63)
●生物 ★40・55(48・81)
●地学 49・12(52・72)
【外国語(100点)】
●英語リーディング ●55・07(61・80)
●英語リスニング 63・04(59・45)
【外国語(200点)】
●ドイツ語 123・67(124・26)
●フランス語 136・02(113・74)
●中国語 163・28(164・79)
●韓国語 158・88(144・67)
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