民間と戦争を近づけた「ドローンの戦い」 専門家が語る能力と悲惨さ

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聞き手・小村田義之
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 上空から俯瞰(ふかん)する美しい映像、陸路の移動が難しい地域への物資運搬――。低コストで身軽に飛ぶドローンは、私たちの目と手をかゆいところへ届けてくれる。それが今、ウクライナの戦場を、偵察や情報戦、攻撃の手段として飛び交っている。「ドローンの戦争」をどう考えるのか。研究の第一人者、古谷知之さんに聞いた。

 ――手にしているこのドローンは、どんなタイプのものですか。

 「こちらはウクライナ軍が今、最前線で偵察用として使っているラトビア製ドローンです。すぐに組み立てて飛ばすことができ、戦場で多用されています。従来は偵察兵が森林などの陰から偵察していましたが、ドローンは相手の兵士が持つ電子機器などを発見し、至近距離まで近づく。そして正確な位置情報を把握します」

 「ドローンが今飛んでいる緯度・経度と時間は、手元のコントローラーに表示される。そのデータを『戦場のウーバー』と呼ばれるソフトウェアに入力すれば、火砲がその地点をピンポイントで攻撃します。結果はドローンからの映像で確認でき、外していれば情報修正して再び攻撃する。攻撃の精度が格段に上がりました」

SNSに流れた、十字を切るロシア人兵士の映像

 ――ロシアの侵攻で始まったウクライナの戦争では、武器としてのドローンが注目されています。

 「『空飛ぶスマホ』のように…

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