3冊の本からたどる軌跡 奈良県立図書情報館でBOOK,TRAIL
米田千佐子
3冊の本が過去、現在、未来を照らし、軌跡を浮かび上がらせる――。奈良県立図書情報館(奈良市)で28、29日に「BOOK,TRAIL Vol.2」が開かれる。同館は参加者を募っている。
サブタイトルは「本を通じてきく、あなたの旅の話」だ。昨年7月に1回目を開き、今回は「現在の自分につながる本」「いま読み返したい本」「(未読だが)なぜか気になる本」を1冊ずつ、計3冊選んで集う。選んだ3冊から、自らの考えてきたことや大切にしてきたことを見つめ直すという試みだ。
ゲストはスローフードについて考えてきた渡邉めぐみさん、料理家のどいちなつさん、精神科医でミュージシャンの星野概念さんの3人。プランニングディレクターで著書「自分の仕事をつくる」で知られる西村佳哲さん、全国の農山漁村を訪ねた経験を持つ友廣裕一さん、同館の乾聡一郎さんがホストを務める。
28日(午後3時~午後6時5分)はホスト3人が自らの3冊を発表して語り合い、29日(午前9時半~午後7時)はゲストの3冊について、ホストが問いかけながら話していく。参加者がゲストの話を聴いて考えたことや自らの3冊について話し合う時間もある。
乾さんは「お薦め本ではなく、本をとおして見えてくる人やことについて語り合えるといいと思う」と話した。
参加費は両日通しで1千円で定員100人(要申し込み、先着順)。同館ウェブサイトの申し込みフォーム、ファクス(0742・34・2777)、2階の貸出・返却カウンターに来館のいずれかで申し込む。問い合わせは同館(0742・34・2111)へ。(米田千佐子)
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