メアドから身バレ危機 ツイッター2億件超「流出」あなたは大丈夫?

有料記事マスク氏とツイッターの動向

編集委員・須藤龍也
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 年が明けた5日、米国のメディアが相次いで報じたニュースに衝撃が走った。2億3千万人を超えるツイッター利用者の個人情報が流出した恐れがある、というのだ。

 イスラエルのサイバーセキュリティー企業が明らかにしたもので、利用者のメールアドレスやアカウント名が含まれたデータが闇サイトに流通しているという。同社の創業者は「私がこれまで見てきた個人情報の流出としては最大規模の一つだ」とSNS上に投稿した。

 米ツイッターは11日、「すでに公開されているデータの集合体である可能性が高い」と、社内からの情報流出を事実上、否定する声明を出した。一方でデータがツイッター利用者のものであると認めているようにも読める。

 果たしてどんなデータなのか。記者は独自にデータを確認し、解析した結果をもとに専門家に見解を求めた。その結果、実在するツイッターアカウントに関するものであるとの確証を得た。

メールアドレス判明が招くリスク 流出の有無を確認する方法は

流出データに自分のアカウントが含まれているかどうかを知る方法は……。流出で想定されるリスクとともに、記事後半で紹介します。

 専門家はデータに含まれていた情報から、一つの警鐘を鳴らした。それはアカウントの「乗っ取り」と、ツイッター特有の「身バレ」リスクの恐ろしさだった。

 データの分析結果から、日本…

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    伊藤大地
    (朝日新聞デジタル編集長)
    2023年1月23日14時55分 投稿
    【視点】

    「ネットはリアルでは言えないことを言える場」と考えることがいかに危険かを示す事例ではないでしょうか。このニュースのようにサービス側のセキュリティの問題も、情報漏洩のきっかけになりますし、法制面でも昨年10月に施行された改正プロバイダ責任制限