#子育て政策聞いてみた@知事選 母親3団体アンケ「声届くんだ」
22日に投開票される山梨県知事選を前に、子育て真っ最中の母親たちが候補者3人に対し、育児や女性支援に関する質問をぶつけた。3人全員から回答が寄せられ、その結果をインターネットで公開している。11項目に及ぶ質問のなかにはかなり突っ込んだ内容もあり、「大事だと思うテーマについて、各候補の考えを知ることができると思う」と話している。
アンケートを実施したのは、山梨市の母親たちでつくる「こどもみらいlabo(ラボ)」と、県内で子育てを応援する「SSnet(シュシュネット)」、全国で子育て政策に関する働きかけをしている「みらい子育て全国ネットワーク(miraco)」。
質問項目は「知事候補に何を聞きたいか」をインターネットを通じて募り、100人から寄せられた案をもとに設定した。保育士の配置人数や教職員不足の解消、ジェンダー平等、性教育の推進など、子育てや教育に関する様々な課題が盛り込まれた。
こどもみらいlaboは4年前に活動を開始。子ども支援の政策などに関し、地方議員との勉強会などを催してきた。
共同代表の内野清美さんは、6歳、4歳、1歳の3人の子育てで大忙しの中、今回のアンケートに携わった。「なるべく具体的な問いかけをしたい」と考え、県内の子育て環境に関するデータを調べて質問に盛り込み、ジェンダー平等などに関しては研究者の見解も聞いて反映したという。
「各候補者もしっかり答えてくれたと思う。私たちも、質問案を寄せてくれた人たちも、『政治の世界に声が届くんだ』という手応えを感じた」と話す。
アンケートの詳細はmiracoのホームページ(https://miraco-net.com/)に掲載している。ページ内に掲載しているQRコードからもアクセスでき、スマートフォンから見やすくなっている。(吉沢龍彦)
【アンケートの質問項目】
・現職の県政の評価について(100点満点で)
・多様な学びの確保について
・教職員不足・教職員処遇改善
・大学費用・留学費用支援
・子育て費用の所得制限について
・子どもの貧困対策について
・ジェンダー平等について
・性教育の推進と性被害防止について
・保育士配置人数
・その他子育て政策について
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。