葬式は、親しかった人や家族が集まって故人を弔い、永遠の別れを告げる儀式です。最近では、その規模が小さくなり、簡素になっているとも言われます。家族をどう見送るか。自分はどう見送って欲しいか。誰もが経験せざるを得ない人生のイベントについて考えます。
昨年見た映画の中で心を揺さぶられた作品の一つが、孤独死をテーマにした「アイ・アム まきもと」だった。俳優の阿部サダヲさんが演じる牧本壮は、東北地方の市役所の市民福祉局の「おみおくり係」。人知れず亡くなった人たちを弔い、無縁墓地に埋葬するのが仕事である。
牧本には三つのルールがある。
①葬儀は絶対にやる(たとえ…