八村塁をきっかけに全国区へ 北陸のソウルフード「ビーバー」って?
山田健悟
サクサクとした歯触りにアクセントになる塩味が後を引き、気づけば一袋をぺろり――北陸のソウルフードの一つ、揚げあられ「ビーバー」だ。53年前の発売以降、2度の危機を乗り越えてロングセラーとなったのは、地元からの根強い支持があったからだった。
「ビーバー」を製造するのは、1918年創業の菓子メーカー「北陸製菓」(金沢市)。2019年からは、スーパーを中心に全国展開を始めた。同社はビスケットを主力としてきたが、今では年間売り上げの半分をビーバーが占める。
おいしさの秘密を探ろうと、同社の製造工場(同市)を訪ねた。「企業秘密」の多い工場取材は通常、他社にまねされないよう撮影不可の部分などが細かく指定されることがあるが、同社ではほぼすべてOKだった。
【動画】50年以上愛されている揚げあられ「ビーバー」味の秘密は=山田健悟撮影
「もう食べられなくなる」 買い占め騒ぎも
製造は1週間程度かけて行わ…