大阪のリーガロイヤルホテルの土地・建物を売却 ファンドが大幅改装
大阪の老舗(しにせ)「リーガロイヤルホテル」を運営するロイヤルホテルは20日、大阪市北区の同ホテルの土地と建物を米国の不動産ファンド「ベントール・グリーンオーク・グループ(BGO)」に売却すると発表した。BGOが135億円かけて老朽化した建物を改装し、2025年の大阪・関西万博に備える。
ロイヤルホテルの蔭山秀一社長は会見で「どんどん新しいホテルができ、このままでは大阪・関西万博や(夢洲の)IR(カジノを含む統合型リゾート)のメリットを受けきれない」と話した。
ホテルの運営は、ロイヤルホテルがBGO側から委託され、店舗やサービスは変わらないという。営業しながら、BGOが135億円をかけて改装し、万博の開催前の25年3月に終える予定。BGOはロイヤルホテルの株式を議決権ベースで33%取得し、筆頭株主になる。
約1千の客室と宴会場などは築50年ほど経ち、老朽化している。コロナ禍で利用者が落ち込んだ結果、赤字が続き、改装費用を工面するのが難しかった。売却額は明らかにしていないが、有利子負債322億円を返すなど、大幅に財務体質を改善できるという。東京や京都、福岡などで運営しているリーガロイヤルホテルは、これまで通り運営する。(諏訪和仁)
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