次期大阪弁護士会長に三木秀夫氏「誰ひとり取り残さない世界を作る」
松浦祥子
大阪弁護士会は20日、2023年度の会長が三木秀夫氏(67)に決まったと発表した。無投票当選で、任期は4月1日から1年間。
三木氏は大阪府出身で大阪大学法学部卒。1984年に弁護士登録した。公益性の高い非営利活動に関心があるといい、NPO法制定に携わった経験もある。
印象深い仕事として、産地偽装が発覚した高級料亭の女性社長の謝罪会見に出席したことや、STAP細胞論文を巡り、ユニットリーダーだった女性の代理人を務めたことなどを挙げ「『ささやき弁護士』『スタップ弁護士』などと呼ばれたこともある。どんな逆境の方でもまず親身に話を聞き、救いの道がないかと力を尽くしてきた」と強調。「人権擁護と社会正義の実現を図る『弁護士の力』が求められている。誰ひとり取り残さない世界を作りたい」と述べた。
また、容疑者の取り調べに弁護士の立ち会いを求める運動を継続するなど、罪を認めなければ身体拘束が長引く「人質司法」からの脱却を目指すとも述べた。
次期副会長は、勝井良光▽高江俊名▽米倉裕樹▽山岸正和▽森岡利浩▽川本真聖▽杉山洋史の7氏。(松浦祥子)
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