折り返し地点の「バイデン外交」 評価と課題、専門家はこう見る

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ワシントン=清宮涼
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 20日で任期半ばの2年が過ぎたバイデン米政権。かつて上院外交委員長や副大統領も務め、外交に思い入れの深いバイデン大統領は今後、米中対立などの課題にどう向き合うのか。米国外交に詳しいジョンズ・ホプキンス大学高等国際関係大学院(SAIS)のジョー・レヌアール教授に聞いた。

 ――バイデン政権のこれまで2年間の外交政策をどう評価しますか。

 バイデン氏中道左派といえ、外交政策においてはあまり急進的なことはしていません。多額の軍事費を維持し、米国の世界におけるリーダーシップや国際機関を重視するという、伝統的な米大統領としての立場を取ってきました。中国やロシアには厳しく接し、同盟国も重視しています。

 2021年8月のアフガニスタンからの米軍撤退は、やや例外といえます。まず、同盟国と協議することがありませんでした。アフガニスタン政府の崩壊は、米国の利益にかなうものでもありませんでした。

 ――対中政策はどうみますか。

 トランプ前政権以降、民主党

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