ロシアの侵攻で地雷や不発弾による被害が深刻になっているウクライナを支援するため、カンボジア政府と日本の国際協力機構(JICA)が協力し、15~20日にかけてウクライナ人に対する地雷除去の研修をカンボジアで実施した。
カンボジアでは1970年代から長く続いた内戦で最大600万個とも言われる地雷が仕掛けられ、ベトナム戦争中に米軍が落とした不発弾も残る。JICAは20年以上にわたり、資金や機材を提供して除去の支援をしてきており、今回はその経験をウクライナ支援に生かした形だ。
JICAによると、昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻後、国土の約4分の1にあたる16万平方キロメートルが爆発物で汚染されている可能性があることが、ウクライナ国家地雷対策局の調べで判明した。この周辺に住む人は約500万人に上る。約280件の爆発事故が確認され、その約25%が地雷によるものだったという。
こうした状況に対処するため…
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