日産・ルノー交渉の「成功を期待」 西村経産相が仏政府に書簡
ダボス=和気真也
日産自動車と仏ルノーの資本関係の見直しを巡る協議に絡み、西村康稔経済産業相は20日、前日に仏政府宛てに書簡を出したことを明らかにした。「関係者の理解が深まり、グローバルな競争力を高める取り組みが成功に向かうことを期待する」とした内容という。
仏政府はルノーの筆頭株主で、ルノーの経営に影響力を発揮してきた。日産との資本見直し協議も、仏政府の理解が得られているかは焦点になっていたが、13日付でルメール経済・財務相から「了承する」旨が記された書簡が経産省宛てに届いたという。
西村氏は20日、スイス・ダボスで開いた記者会見で、ルメール氏への返信に言及。「外交上のやりとりなので、詳細は差し控えたい」としつつ、「基本的には民間企業同士の経営のやりとり。当事者が十分、納得する形で協業が進展することが重要だ」と話した。
西村氏はダボスで開催された…
- 【視点】
仏政府が日産自動車と仏ルノーの資本関係の見直しを了承する書簡を示したのに続き、日本政府もこの問題について仏政府に書簡を出したことが明らかになりました。 両社の資本関係を巡っては、両国政府も巻き込んで様々な駆け引きが繰り広げられてきました