北九州市長選、新顔4人が立候補 現市政の継承か刷新か問う選挙戦
北九州市長選が22日に告示され、いずれも無所属新顔で、元国土交通省官僚の津森洋介氏(47)、共産党福岡県委員会常任委員の永田浩一氏(57)、元厚生労働省官僚の武内和久氏(51)、広告デザイン会社長の清水宏晃氏(39)が立候補を届け出た。
4期16年務めた現職の北橋健治氏(69)が引退することを受け、市政の継承か刷新かをめぐって新顔の4氏が争う構図だ。投開票日は2月5日。
北橋市長は昨年、市議会主要会派が一致して候補者を擁立すれば、自身は退く意向を示した。これを受け、自民党系会派が主導して津森氏を擁立した。
津森氏は自民、立憲民主、公明、国民民主の各党の推薦を受け、北橋市長も支援する後継候補。まちづくりについて、「アジアの一大拠点化をめざす」などとアピールしている。
共産党の推薦を受ける永田氏は前回選挙に続く挑戦。現市政を「国の言いなり」と批判し、子どもの医療費や給食費、国民健康保険料の無償化や公共事業の見直しなどを訴えている。
2019年の知事選に自民推薦で出て落選した武内氏は、最も早く立候補を表明。「聖域なき改革」を訴える。自民党系会派が再分裂してできた新会派の若手市議らが支援している。
清水氏は「市民不在で津森氏を候補者に選ぶやり方に疑問がある」として立候補を決めた。若者が流出せず住みたくなるように都市ブランドを再構築する、などの施策を掲げる。
1月21日現在の選挙人名簿登録者数は78万3255人。
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