ソレダル攻防、ドニプロ集合住宅へ着弾、独戦車…侵攻11カ月の記録

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 ロシアがウクライナに侵攻して24日で11カ月が過ぎました。ロシア軍は年の瀬も年明けも、ミサイルドローンで民間施設を攻撃しました。14日には中部ドニプロで集合住宅にミサイルが着弾し、少なくとも45人が死亡。ウクライナ東部ではロシアの民間軍事会社「ワグネル」が激戦地ソレダルの制圧を宣言しました。欧米は春にロシアが大規模侵攻に乗り出すとみて、ウクライナへの兵器支援を強めています。侵攻からこれまでの主な出来事の記録です。

2月

18日 バイデン米大統領が「(ロシアの)プーチン大統領は(軍事侵攻の)決断を下したと確信している。そう信じる理由がある」と明言。侵攻は数日中にも計画されており、首都キエフも標的になるとの見方を示す

21日 プーチン氏が、ウクライナ東部で親ロシア派組織が名乗る「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立を承認する大統領令に署名

  23日 ウクライナ全土に非常事態宣言

  24日 早朝、プーチン氏がウクライナ東部での「特別な軍事作戦」の実施を発表。首都キーウ(キエフ)などへのミサイル攻撃や空爆が始まる

     ウクライナのゼレンスキー大統領が戦時体制の導入を宣言

     ロシア軍がチェルノブイリ原発を占拠

  25日 国連安全保障理事会でロシア非難決議案を採決、ロシアが拒否権行使

  26日 欧州連合(EU)と米英などが国際送金システムを担うSWIFT(国際銀行間通信協会)からロシアの銀行を締め出す制裁で合意

  27日 プーチン氏が核を含めた戦力を「特別態勢」にするよう命令

  28日 ベラルーシのホメリ地方で1回目の停戦協議

3月

3月1日 ロシア軍が第2の都市ハルキウ中心部やキーウのテレビ塔を攻撃

  2日 国連総会緊急特別会合でロシア非難決議採択。賛成141、反対5、棄権35

  3日 国際パラリンピック委員会が、翌日開幕の北京冬季大会にロシアとベラルーシ選手の参加を認めないことを決定

     ロシア軍が南部ヘルソンを制圧

     ベラルーシ西部で2回目の停戦協議。「人道回廊」の設置で合意

  4日 ロシア軍が中南部ザポリージャ原発を攻撃

     ロシアで「偽情報を流した」と当局がみなした記者らに最大15年の禁錮刑を科す改正法が成立

  6日 ロシア軍がハルキウの核研究施設を攻撃

  7日 ベラルーシ西部で3回目の停戦協議

  8日 ゼレンスキー氏が英議会でオンライン演説。ウクライナ上空への飛行禁止区域の設定を求める

  9日 ロシア軍がウクライナ南東部マリウポリの産科病院を攻撃、妊婦ら死傷

  11日 米国がロシアの貿易面の「最恵国待遇」撤廃を表明。日欧も追随

  14日 4回目の停戦協議がオンライン形式で始まる

     ロシア国営テレビの編集者が生放送で「戦争反対」を訴える

  15日 中欧3カ国の首脳が戦地のキーウを異例の訪問

  16日 ゼレンスキー氏が米議会でオンライン演説。米国は軍事支援追加を表明

     ロシア軍がマリウポリの避難所となっていた劇場を空爆

  21日 ロシア外務省が日本との平和条約交渉を「継続する意思はない」と発表

  23日 ゼレンスキー氏が日本の国会でオンライン演説

  25日 ロシア軍参謀本部のルツコイ作戦本部長がウクライナ東部での作戦に集中する意向を表明

  29日 トルコで5回目の停戦協議。ウクライナ側は軍事同盟に入らない代わりに、自国の安全保障に関する国際条約の締結を提案。ロシア側はキーウなどへの攻撃を「劇的に減らす」と表明

  31日 ウクライナの原子力企業エネルゴアトムがロシア軍がチェルノブイリ原発から撤退したと発表

4月

4月2日 ウクライナ側がキーウ州全域が「解放された」と表明

  3日 キーウ近郊のブチャなどで民間人の殺害が判明

  5日 ゼレンスキー氏が国連安保理でオンライン演説

     EUが石炭の輸入禁止などの追加制裁の方針を表明

  7日 国連総会がロシアの人権理事会理事国の資格停止決議を採択

  9日 英国のジョンソン首相がキーウを電撃訪問し、ゼレンスキー氏と会談

  12日 プーチン氏が侵攻…

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