自民の鶴保参院議員、旧統一教会の会合で演説 週刊誌報道を認める
自民党の鶴保庸介参院議員(和歌山選挙区)は23日、昨年6月に和歌山市内の世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の施設で開かれた会合で演説をしたという週刊誌報道について、事実関係を認めた。演説は自身が立候補した参院選の選挙期間中だった。当時は教団の会合という認識はなかったとし、党に報告していなかったという。
「FRIDAYデジタル」が20日、鶴保氏が昨年6月26日に和歌山市内にある教団施設「和歌山家庭教会」で開かれた会合に出席し、演説したとする記事を配信した。記事によると、教団創始者の故・文鮮明(ムンソンミョン)氏と現総裁の韓鶴子(ハンハクチャ)氏の写真の横で演説したとしており、その様子を映した写真も載せている。
鶴保氏は23日に国会内で記者団の取材に応じ、記事の内容を認めた。その上で「行ったことの事実は消せない。誤解を与えないように、間違ったメッセージが国民のみなさんに伝わらないようにこれから努力をしていかなければしょうがない」と述べた。自民党が所属国会議員に教団との関係を確認した昨年の段階では、教団の会合との認識は「ない」として申し出ていなかったため、先週に党に報告したという。
鶴保氏は昨年の参院選和歌山選挙区で5選を果たした。二階派に属し、第2次安倍政権では沖縄・北方担当相を務めた。衆院議員にくら替えするため、4月に実施される見通しの衆院和歌山1区補欠選挙への出馬が有力視されている。(野平悠一)
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- 【視点】
不都合なことは、バレない限り嘘をついてでも隠し、動かぬ証拠を突きつけられたらようやく認める。そんな鶴保氏の態度は、控えめに言って不誠実、率直に言ってかなり姑息だ。 「FRIDAYデジタル」に掲載された写真を見れば、会合の場に掲げられた