ガバナンス改革に私大不満も 「評議員と理事の兼任禁止」4割超反対

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編集委員・増谷文生
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 文部科学省は昨年、大学運営に影響を及ぼす制度の改正を進めた。昨秋に「大学設置基準」を改正し、教員を柔軟に配置しやすい仕組みなどを導入。私立大の不祥事を減らす目的でまとめた私立学校法改正案は、通常国会への提出を目指して準備を進めている。それぞれの改正の内容をどう評価するのか。朝日新聞と河合塾の共同調査で、各大学の学長に尋ねた

 文科省は、医学部の不正入試や日本大などの不祥事を受け、私立大の不祥事を減らす目的で私立学校法を改正しようとしている。改正法案は、通常国会への提出を目指して準備を進めている。

 問題を起こした私立大では、理事長や理事会の暴走が目立った。このため学校法人のガバナンス(統治)を強化するため、理事長の諮問機関である評議員会が、理事会をチェックする機能を強化する点が柱となる。

 共同調査では、文科省が設置した有識者会議が昨年3月に公表した、改める点など11項目について、私大の学長に賛否を尋ね、485大学から回答を得た。

 評議員会の権限を強化するポ…

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