現場へ! 固定資産税の謎①
東京都と埼玉県の間を東西に流れる「毛長川」という川がある。都県境になっているが、ところどころに都県が互いにはみ出した「飛び地」がある。
その一カ所で、川を挟んで埼玉県草加市側に東京都足立区が飛び出ている場所に二つの「地価」がついていた。
一つは「12万2千円」で、東京都がつけた。もう一つは「7万3800円」で、草加市がつけた。同じ場所なのに約1・7倍の開きがある。
土地や建物にかかる固定資産税はどのように決まるのでしょうか。公平な仕組みになっているのでしょうか。税の問題を現場から取材してきた松浦新記者が、固定資産税の不可解な決まり方やタワーマンションなどを活用した富裕層の「節税」の実態を5回シリーズで明らかにします。
これは、自治体が土地にかか…