首相の演説から消えた「聞く力」 強気な表現を多用、政策前進に自負

有料記事岸田政権

鬼原民幸
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 23日の施政方針演説岸田文雄首相は、「決断」や「実行」といった力強い印象を与える言葉を多用した一方、就任当初売りにしていた「聞く力」をアピールする表現は影を潜めた。「丁寧」という言葉も触れなかった。

 「今こそ、これらの政策を力強く実行していこうではありませんか」。演説の中で首相が、肝いりの「新しい資本主義」の実現に必要な賃上げや投資促進策を訴えると、本会議場には、与党議員の拍手がわき起こった。

 今回の演説時間は43分。文字にして約1万1600字だ。首相はその中で「決断」を6回、「実行」を4回用いた。「責任」は、中国に対して「責任ある行動」を求めた部分を除いても3回使った。それぞれ、昨年の演説では1、2回しか使わなかった。

 強気な表現を数多く使った演説には、原発の建て替えや防衛力の強化など、これまでの政権でなしえなかった政策を前進させたという自負が垣間見える。演説内容の取りまとめに携わった政府高官は「先送りできない問題に正面から愚直に取り組み、一つ一つ答えを出し、政策を前に進めることで国民の期待に応えていかなければならない」と語った。

 防衛力強化や子育て支援などで、昨年使わなかった「先送りできない」「先送りの許されない」といった表現は5回使った。

昨年3回の「丁寧」は今年の演説から消えた

 一方、昨年は目立っていた「…

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