母になったアザレンカ快進撃 規則変更前のいばらの道を乗り越えて
メルボルン=堤之剛
「カモーン」。
1月23日午前2時16分。
センターコートに大きな声が響く。ベラルーシ出身のビクトリア・アザレンカが、拳を何度も握りしめた。
テニスの4大大会全豪オープン女子シングルス4回戦。22日深夜から始まった試合。
アザレンカは、フルセットに持ち込んで日付をまたいで逆転で勝利を飾った。7年ぶりの全豪8強入りだ。
元世界ランキング1位の33歳。
2012、13年には、この大会を2連覇した。ショットを打つごとに大声を張り上げる力強さは、当時と変わらない。そして負けん気の強さも。
ただ、その瞳は少し優しくなった。
彼女のSNSによく上がるの…