ぷよぷよ授業「知りたい」の連鎖 eスポ・プロがプログラミング先生
全国の学校で採り入れられたプログラミング教育。札幌市教育委員会は全国で初めてゲーム大手「セガ」と提携し、ゲームを教材にした授業を行っている。昨年12月、パズルゲーム「ぷよぷよ」を使った授業を訪ねると、生徒、教師ともに新たな気づきを得ていた。
「プログラミングはものづくり。いろいろ試しながらやってみよう」
市立の中高一貫校、札幌開成中等教育学校で、昨年12月16日に開かれた授業。講師役のぴぽにあ選手が呼びかけると、4年生(高校1年に相当)の生徒たち約20人は、ノートパソコン上のコードが書かれた画面に、数字やアルファベットの入力を始めた。
ぴぽにあ選手(本名・石田剛さん)は、eスポーツ「ぷよぷよ」競技の現役プロ選手。元システムエンジニアの職歴をいかし、全国で「ぷよぷよ」をつかった特別授業をしている。
教材は「ぷよぷよ」を持つゲーム大手「セガ」が開発した「ぷよぷよプログラミング」だ。ゲームの設計図といえる「ソースコード」を穴埋め式に入力。画面上から落ちてくる「ぷよ」を積んだり、同じ色の「ぷよ」を合体させて消したり。ゲーム完成までを学ぶことができる。
「ぷよ」の大きさ、色、落下スピード、背景画――。生徒たちはコードによって、それらを変化させる基礎的な課題に挑戦する。ぴぽにあ選手にアドバイスを受けつつ、プログラミングした。
中には、ぴぽにあ選手が「え? そんなことも出来るのか。それは知らなかった」と、驚く場面もあり、生徒の試行錯誤や積極性がうかがえた。
特別授業ではセガによるネットリテラシー講座や、ぴぽにあ選手への質問コーナーもあった。
生徒からプロになった理由を…