甘えん坊のホッキョクグマ「フブキ」 親元離れ他園に引っ越し、なぜ

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北上田剛
【動画】秋田のホッキョクグマ「フブキ」、名古屋に引っ越しへ=北上田剛撮影
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 秋田県男鹿市男鹿水族館GAOで生まれたホッキョクグマのフブキ(オス、2歳)が3月、名古屋市東山動植物園に引っ越すことになった。国内で減少するホッキョクグマを繁殖して増やすための移動だが、背景には難しさも垣間見える。

 「寂しくなるね」

 プールで一心不乱に遊ぶフブキに、ガラス越しの女性が話しかけた。フブキはGAOきっての人気者で、母親に近づいておなかを見せて甘えたり、くわえた遊具を投げて遊んだり。引っ越しが決まってからも多くの人を楽しませている。

 フブキは2020年12月、豪太(オス、19歳)とユキ(メス、23歳)の間に生まれた。生後3カ月のときに10・5キロだった体重は約300キロになり、母親のユキよりも大きくなった。

 飼育員の田口清太朗さんは「甘えん坊でわがままで遊ぶのが大好き。ユキがついていけないくらいのパワーでずっと遊んでいる」と話す。

 そんなフブキが惜しまれながら引っ越すのは、「繁殖でホッキョクグマを増やすためです」と田口さん。

 だが移動先の東山動植物園では、フブキは1頭で暮らすという。なぜ?

 「豪太とユキが次の繁殖をす…

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    太田匡彦
    (朝日新聞記者=ペット、動物)
    2023年1月30日14時24分 投稿
    【視点】

     海外からホッキョクグマを導入するためには、カナダ・マニトバ州が定めた「マニトバ基準」を満たす、動物福祉に配慮した施設であることが求められる。ところが国内のJAZA(日本動物園水族館協会)加盟の園館で、基準を満たしているところはわずか3園館