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「車いすでも看護師として働ける」 看護講師が説く、受け入れの意義

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編集委員・中島隆
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 車いすを使う大阪府富田林市の桂真梨菜さん(29)は看護師を目指しています。准看護師として働いていて、看護師にステップアップしたいと専門学校を受験しましたが、面接のみの入学試験で2年連続不合格でした。

 専門学校は取材に対して、不合格の理由を明らかにしていません。車いすを使っていても看護師になるチャンスがほしい――というのが、桂さんの思いであり、社会に投げかけている問題です。

 車いすを使っている看護師が岡山県にいます。医療専門学校で非常勤講師として看護を教えている三井和哉さん(33)です。

 鳥取出身の三井さんは中学時代にバスケットボールを始め、高校時代はインターハイにも出ました。けがで病院にいくことたびたび。看護師や理学療法士の世話になり、こんな仕事を自分もしたいと考えました。2012年、看護師と保健師の資格をとります。病院に就職し、救命救急に配属されました。

 働きはじめて4カ月たったころ、海へ遊びに行きました。水に飛び込んだ場所が浅瀬になっていて体を強打、脊髄(せきずい)損傷で車いす生活になりました。

 働き始めてまもなくの試用期間だったこともあり、病院をやめざるをえなくなります。そして別の病院への就職活動をしたのですが、かないませんでした。

 いま、障がいがある人もない人も同じように暮らす「ノーマライゼーション」が提唱されています。そんな中、桂さんの投げかけをどう考えたらいいのか。三井さんに聞きました。

車いすユーザーが医療で活躍すべき理由

 ――病院で働くことがかなわなかった三井さんは、どうされたのですか。

 「知り合いの医師が営んでいるクリニックに就職して、車いすの看護師として、しばらく働きました。いまは、ある組織の事務職をしながら、専門学校の非常勤講師として看護を教えています」

 「学生たちに教えているのは、脳神経系や運動器系の病気やけがでの看護です。そして、車いす生活をしている私だからこそわかる、患者の心理を伝えています」

 ――車いすの看護師は、病院で働けるものなのですか。

 「看護師の仕事って、いろい…

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