2028年ロサンゼルス五輪狙うピックルボール 今や大人気エンタメ

ニューヨーク=遠田寛生
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 アメリカンフットボールでも、バスケットボールでも、野球でもない。ここ数年、米国で「ピックルボール」というスポーツの人気が急拡大している。

 1ゲーム11点先取(2点差以上)が主流。バドミントンと同じ広さのコートで、野球と同じぐらいの直径のプラスチック製ボールをパドル(ラケット)で打ち合う。

 サーブは腰より下の位置から打つ。テニスよりも圧倒的にカバーする範囲が少なく、平らな地面の上にネットがあればできる。手軽さと年齢やジェンダーを問わず一緒にプレーできるのが人気だ。

 エンターテインメントとして楽しまれるプロも盛んになってきた。年間25大会を開催しているプロ・ピックルボール協会(PPA)ツアーには約300選手が参加する。近年は米大手放送局が大会を生中継し、同協会によると、「CBSが放送した大会は約60万人が視聴したと聞いている」。

 次なる目標の一つが2028年ロサンゼルス五輪だ。雑誌「InPickleball」の編集者リチャード・ポーターさんは言う。「『公開競技』としてだが、採用に向け動いている人たちがいる」

 ポーターさんが独自に調べたところ、世界70カ国以上でプレーされていることが確認できたという。

 「国際的にも広がっている。日本や中国、インドなどでも人気が上がり、テニスやバドミントンなどのラケット競技から少しでもピックルボールに転向すれば、かなりすごいことになる」と興奮気味に話した。(ニューヨーク=遠田寛生)

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