細田氏、「教団票の差配」を否定 旧統一教会との関係を非公開で説明
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係について細田博之衆院議長が24日、議長公邸で与野党の会派代表者との質疑に応じた。出席者によると、関係の深さが指摘されてきた自民党安倍派の元会長として、国政選挙での教団票の差配についての質問には「そういったことはない」と否定。教団創始者の妻で現在の教団トップ韓鶴子(ハンハクチャ)氏が出席した会合で安倍元首相に報告する旨の発言をしたことについては、「リップサービスでそういう風に言った。そのあと報告はしていない」と説明したという。
この日の質疑は、冒頭の1分半のみ報道機関に公開され、あとは非公開で約1時間の質疑があった。衆院議院運営委員会の山口俊一委員長(自民)と自民、公明、立憲、維新、国民、共産の代表者6人が囲んで座った。
これまで細田氏が自ら記者会見などを開いてこなかったことについては、細田氏は「過去のことについて、今の議長の立場で自分が記者会見その他でお答えするのはふさわしくないと考えている」と話したという。また「昨年の安倍元首相の事件以降、様々な報道があり、(教団の)内容を知ってびっくりした」などと説明した。
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- 【視点】
公の場で説明しようとしない方が「公邸」を利用して質疑に応じるのは矛盾では。細田氏に関する問題の象徴みたいなニュースです。
- 【視点】
細田氏の「過去のことについて、今の議長の立場で自分が記者会見その他でお答えするのはふさわしくないと考えている」という言葉には疑問を抱かずにはいられません。 議長就任以降も、自民党議員のパーティーに出席していることの方がよっぽど中立的な立