教科書会社に情報漏らし、飲食やゴルフの接待 元中学校長に有罪判決

松浦祥子
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 大阪府藤井寺市の市立中学校の教科書選定をめぐる贈収賄事件で、教科書会社に便宜を図った見返りに現金を受け取ったなどとして、加重収賄などの罪で在宅起訴された市立中学の元校長、西留俊春被告(61)に対し、大阪地裁(中川綾子裁判長)は25日、懲役1年6カ月執行猶予3年、追徴金約6万4千円(求刑懲役1年6カ月、追徴金約6万4千円)を言い渡した。

 中川裁判長は「教科書選定の公正性を害した刑事責任は重く、長年の癒着が生んだ犯行だ」と述べた。一方、前科がないことや罪を認めていることなどから、執行猶予が妥当とした。

 判決によると、西留元校長は市の教科書選定委員だった2020年4~6月、大日本図書(東京)の社員=贈賄罪で略式命令=に、各社の教科書を比較する調査員に任命される予定だった教員の氏名や、調査員が作った資料を漏洩(ろうえい)。その謝礼として、同社元取締役=同罪で略式命令=らから現金3万円のほか、約3万4千円相当の飲食やゴルフの接待を受けた。

 また、20年8月~21年11月、実際には使っていない公共交通機関の運賃を、修学旅行の下見の旅費という名目で大阪府に申請し、計約44万円をだまし取った。(松浦祥子)

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