両親のけんかが始まりだった 「育成のガンバ」立役者の部活指導論
内田快
スポーツ好奇心
サッカーのガンバ大阪は、元日本代表の宮本恒靖さん(45)や稲本潤一さん(43)ら多くの名選手を育ててきた。「育成のガンバ」を築き上げたのが上野山信行さん(65)だ。2019年にガ大阪を離れ、J3カマタマーレ讃岐でゼネラルマネジャー(GM)や監督を務めた。いま再び大阪に戻っている。新たな現場に選んだのは、意外にも部活動だった。
昨年末、古巣の本拠・パナソニックスタジアム吹田近くのサッカー場に上野山さんの姿があった。偶然、通りかかったガ大阪職員に懐かしそうに話しかけられていた。
箕面市にあるアサンプション国際高のサッカー部監督が、今の肩書だ。18年創部の若いチームで、昨秋の全国選手権の大阪府予選は32強だった。
アサンプション国際中・高サッカー部へのスタッフ派遣は、ガ大阪の選手だった新井場徹さん(43)が営む会社が請け負っている。上野山さんは新井場さんから誘われたという。
「もう一回、自分の力を知りたくて。足りないところを知りたくて」と引き受けた。
この日の練習試合のハーフタ…