安倍元首相と旧統一教会は「大昔から関係が深い」 細田氏が認識示す
細田博之衆院議長は24日、議長公邸で与野党の代表者と面会し、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自身との関係をめぐり、国政選挙での教団票の差配について「一切ない」と否定した。一方、安倍晋三元首相と教団については「大昔から関係が深い」との認識を示した。面会は非公開で行われ、野党が求めていた記者会見には「議長の立場でふさわしくない」との理由で応じなかった。
細田氏は2021年11月、安倍氏に自民党最大派閥・清和会(現安倍派)の会長を引き継いだ。議長就任に伴い、自民会派を離脱している。安倍氏に近い要職の経験者が、安倍氏と教団の近さを国会に認めたのは初めて。面会は懇談形式で約1時間行われ、1分間の冒頭撮影のみ記者団に公開された。その後、衆院議院運営委員会の各会派の代表者6人がそれぞれ数分間質問し、細田氏が説明する形で進められた。
面会後、取材に応じた野党側の出席者らによると、細田氏は19年10月、教団の韓鶴子(ハンハクチャ)総裁が出席した会合で「会の内容を安倍総理にさっそく報告したい」と述べた動画がインターネット上で拡散していることについて説明。「(教団が)安倍総理と近い団体と知っていたので、リップサービスとして言った」と認めた。実際には、安倍氏には報告しなかったとした。
安倍氏と教団の関係を「長い間に実感していた」
教団との関係で、派閥として…
- 【視点】
国権の最高機関たる国会。それを代表する衆院議長の立場を、自分を守る盾として私物化しているのではないか。細田氏の対応を見ていると、そんな疑念が湧いてくる。 自民党の調査の対象外となり、野党やメディアから説明を求められても文書での対応にと
- 【視点】
自身は旧統一教会と関係が深くないと弁明するために、関係が深いのは故安倍元首相だと語り、かつて自身が参加した教団会合で「内容を安倍総理にさっそく報告したい」と言ったのは教団への「サービス」であって本当は報告していないと語る――。 しかもこ