トヨタ自動車が、電気自動車(EV)づくりの見直しに動く。EV世界首位で高い利益率を誇る米テスラの脅威が、トヨタの背中を押した。世界でEVの普及が予想以上に速く進んでいることに、トヨタも対応を迫られている。
トヨタは昨年、初のEV専用モデル「bZ4X」(希望参考価格は税込み600万円から)を発売したが、現状ではEVの車種は限られる。
社内でテスラの車や経営を研究した結果、現状のままではEVの商品力や収益性で対抗しきれないと判断した。EVに集中するテスラが1台あたりの利益率を高めている一方、トヨタの今のEVのつくりでは、利益が出にくい見通しになったという。
大きな要因の一つが、車の骨格である車台の設計だった。
トヨタは、2015年発売の…