ふくおかFGの五島社長 コロナ禍の資金繰り支援から本業支援へ
福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行などを傘下に持つ「ふくおかフィナンシャルグループ」(FFG)の五島久社長が、新年向けの朝日新聞のインタビューに答えた。新型コロナの影響、世界的な半導体メーカー「台湾積体電路製造(TSMC)」の進出、モバイル専業銀行「みんなの銀行」などについて語った。
――経済情勢はどう見ていますか。
「コロナによる行動制限がない中で消費活動、企業の設備投資が改善してきています。これに加えて九州はTSMCの熊本進出と、不動産市場が活況です」
「中期経営計画1年目としては、コロナ禍の資金繰り支援から本業の支援に移行しています。ここを広げながら、(「みんなの銀行」といった)デジタルのチャンネル、デジタルとヒューマンタッチなサービスの構築を進めています」
――TSMC進出は大きなインパクトです。
「九州は『シリコンアイランド』と言われていました。京セラの諫早工場建設などもあり、これを機に活性化に向けて動くと期待しています」
「2021年11月からチームをつくり、情報を集めています。すでにお住まいとか、進出する工場とか、熊本銀行で持っている情報案件は数百件に積み上がっています」
――みんなの銀行は2年目を…

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