食品ロス、マッチングで減らす 「タベスケ」で一石二鳥に取り組む

臼井昭仁
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 食べられるのに捨てられる「食品ロス」を減らそうと、業者と消費者をインターネットで橋渡しするサービスが2月、三重県伊勢市で始まる。同様のサービスは、桑名市など県内外の14自治体が採り入れており、今後も広がりそうだ。

 サービス「もったいないやん!!~いせ×タベスケ~」は、市民グループやスーパーなどでつくる「減らそに!いせの食品ロス協議会」(山川一子会長、事務局・市ごみ減量課)が実施する。食品ロスは全国で年間522万トン以上も発生しているとされ、その削減を目的にしている。

 仕組みは次の通り。

 まず業者や店は、賞味・消費期限が迫ったパンや菓子などの商品を食品マッチングサービス「タベスケ」のサイトへ出品する▽サイトの画面には、商品の値段と割引率、削減量(重さ)、受け取り期限の日時などが表示される▽それを見た消費者が気に入った商品を予約して引き取りに行き、代金を払って受け取る。

 業者にとっては、売れ残りを避けられるうえ、ごみ処理費の削減、店のPRにもつながり、消費者にとってはお得な買い物ができるという長所がある。

 サービスを利用するには業者、消費者ともスマートフォンかパソコンでタベスケへの事前登録が必要。無料で登録や利用ができる。

 協議会が登録を呼びかけており、現在、市内のスーパー2社が協力業者として登録を済ませているという。山川会長は「物価高のなか、安く買うこともでき、家庭に潤いをもたらす一石二鳥、三鳥の取り組み。スマホを使い慣れていない高齢者にも使ってもらえるよう、広くPRしたい」と話している。

 タベスケは2年前、京都府の商社が兵庫県姫路市の依頼で開発し、運用が始まった。同社によると、甲府市東京都八王子市、県内では桑名、亀山、志摩市など全国14自治体ですでに採り入れられている。伊勢市とは別の市も加わる見込み。

 桑名市は昨年2月に開始。現在、市民約1500人と24店が登録。これまでに730件の利用があり、食品ロスの削減量は計2579キロになった。市環境対策課の担当者は「1年たって登録者数が伸び悩んできたが、導入する自治体が拡大すれば、再び増えてくるのでは」と期待している。

 昨年12月に始めたばかりの志摩市では登録が市民63人、協力事業者は2、利用はゼロにとどまる。担当課は「まだ知られておらず、PRに努めている」と話している。

 伊勢でのタベスケの問い合わせは、市ごみ減量課(0596・37・1443)へ。(臼井昭仁)

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