高野山の金剛峯寺が恒例の托鉢寒行
福田純也
高野山真言宗総本山金剛峯寺の「報恩托鉢(たくはつ)寒行」が24日、和歌山県高野町であった。コロナ禍で自粛していた家々を巡る托鉢が3年ぶりに再開された。
厳しい冷え込みがいくぶんゆるんだ金剛峯寺の前庭で午前8時半、約100人が集まり開会式。今川泰伸執行長は「浄財が世の中の人のためになるよう生かしていきたい」とあいさつした。僧侶たちは寺を出て一軒ずつ回って読経し、無病息災を祈った。
浄財を寄せた河内屋商店の従業員中本裕之さん(42)は「久しぶりの托鉢がよかった。今年こそコロナのない年になれば」と話した。
托鉢寒行は宗祖弘法大師の社会福祉事業への思いを継ぐため行われている。この日、寄せられた浄財は106万9545円で、社会福祉のために役立てられるという。(福田純也)
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