寒波襲来、今月末まで冷え込み厳しく 運転、水道凍結、失火に注意

池田拓哉 米沢信義
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 この冬一番の寒気が日本の上空に流れ込む影響で、山梨県内は今月末まで平年より厳しい寒さに見舞われそうだ。甲府地方気象台によると、甲府市では26日に気温が零下8度まで下がる見込みという。県警や各自治体は路面や水道管の凍結、火元の取り扱いに注意を呼びかけている。

 気象台は、甲府市では31日までの最低気温が、平年の零下2・2度を下回り、最高気温も29日まで平年の9・0度に届かないと予想する。27日には低気圧の通過などで雪が降る可能性があるという。

 一方、中日本高速道路(NEXCO中日本)は26日夜にかけて、県内すべての高速道路の区間で降雪を予想し、利用者に冬用タイヤの装着とチェーンの携行を呼びかけている。

 冷え込みが厳しい時期の車の運転で気をつけなければならないのが、「ブラックアイスバーン」状態の路面でのスリップだ。一見ぬれているように黒く見えるアスファルト路面が、実は凍りついているという状態を指す。

 県警交通企画課の担当者は「スリップ防止のために急発進、急ハンドル、急ブレーキの操作はしないように」と細心の注意を呼びかけている。

 日本自動車連盟(JAF)山梨支部によると、ブラックアイスバーンは日中も日陰になっている道路や、川や湖からの水蒸気が凍りやすい橋の上、流水が多いトンネルの出入り口付近などで起きやすい。

 ロードサービスが出動するようなスリップ事故やトラブルは例年、山岳地域の北杜市や、富士北麓(ほくろく)地域を中心とした郡内地方で多発しているという。山梨支部の三枝成己さんは「スタッドレスタイヤの着用が最善だが、樹脂製や布製のチェーンの装着もお勧め。装着の練習をしておくと安心です」とアドバイスする。

 水道管の凍結にも注意が必要だ。富士河口湖町防災無線で「凍結による破損に気をつけてください」と注意を呼びかける。町水道課によると、最低気温が零下10度を下回ると水道管の凍結に関する問い合わせが増える傾向にあるという。同課は「25、26日は特に冷え込みが厳しくなりそうだ」と警戒している。

 気温が下がり続ければ、暖房器具を使う時間も長くなりそうだ。甲府地区消防本部(甲府市)によると、今年に入り、管内では電気ストーブによる火災が発生したという。担当者は「電気ストーブやファンヒーターを使う際は、近くにカーテンや洗濯物などがないことを確認し、寝る前にきちんと消すよう心がけてほしい」と注意を呼びかけている。(池田拓哉)

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 今季最強といわれる寒波に備え、山梨県は25日から、生活に困窮している人向けに、灯油18リットルと交換できる助成券を、県や市町村の社会福祉協議会で配布する。助成券の利用期限は31日まで。

 県が開設した県社協の「生活困窮者向け 寒波対策緊急相談ダイヤル」(055・254・8610=土日祝日は除く)で、助成券についての問い合わせも受け付ける。午前8時半~午後5時15分。(米沢信義)

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