どれだけ地味か見てやろう 「斜めな視線」で行った石見銀山で驚いた
「島根県」って正直、地味じゃないですか。島根県の県庁所在地って知ってます? 「松江市」なんですよ。「そんな地名初めて聞いた」っていう人もいるんじゃないですか? いや実際は何度か聞いたことがあるはずなんですけど、「印象に残ってない」ということなんですね。
「出雲大社」は知ってます? そりゃもう「縁結びの神様」としてつとに有名ですから知ってますよね。「今年こそ出雲に出向いて朝から晩まで拝み倒し! 是が非でも良縁を勝ち取りたい」と熱望する人は少なからずいるでしょうからね。でも、それが「島根県にあるって知ってました?」と聞かれたら、みなさんどうでしょう。「そうなんだぁ」と、あいまいな返事が返ってくることは容易に想像ができます。だってお目当ては出雲大社一択なのですから、鳥取だろうが島根だろうが関係ないわけです。都道府県魅力度ランキングでみると、ずっと1位を取り続けている我が北海道に対し、島根県は昨年39位と微妙な位置。そんな地味な島根県に、私は年明け早々行ってきたんです。
目的地は世界遺産・石見銀山。「あー! 知ってる」と手を挙げた人はたくさんいるでしょう。でも島根県にあるのは知ってました? 「へーそうなんだぁ」と、またも気のない返事が聞こえてきそうです。実際、石見銀山には「落石注意」の看板とともに「ここは島根県です」という看板が立っているぐらいですから、知らない人が数多くいるんでしょうね。さらにここは「世界がっかり遺産」と揶揄(やゆ)されるほど観光地としての評価がすこぶる低いんです。こうなったら逆に私は興味津々。「どんだけ地味なのか見てやろう」と斜めな目線で石見銀山に向かったのでした。
東京から飛行機で1時間半…