厳しい時代を主体性をもって乗り越えて 写真家・安珠のメッセージ

竹花徹朗
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 薄暗い闇の中に現れる少女たちの写真群。「不思議の国のアリス」や「赤ずきん」、「青い鳥」など、童話をモチーフにした独特の世界観が会場を包む。

 東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールで開催中の「A girl philosophy ある少女の哲学」。少女が心にとどめた出来事について内省を深め、主体性を見つけていく様を表現した、写真家・安珠さんの新作展だ。

 一貫して少女をテーマに撮り続けてきた安珠さんは、「少女の物語という、汚れがないものを見ると、自分を省みることが出来るのではないか」と話す。「この厳しい時代を主体性をもって乗り越えて欲しい」。モデルとしても世界で活躍した安珠さんが写真に込めた、今を生きる人々に向けたメッセージだ。2月12日まで。竹花徹朗

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