「恩返しのエネルギー残っている」 国枝慎吾さんが感謝のあいさつ
昨年に創立100周年を迎えた日本テニス協会の記念式典が25日、都内であり、3日前にSNSで引退を表明した元車いすテニス選手の国枝慎吾さん(38)に花束が贈られた。国枝さんは晴れやかな表情で感謝を伝えるあいさつをした。2月7日に引退会見が予定されている。
国枝さんのあいさつ(抜粋)は以下の通り。
元車いすテニス選手の国枝慎吾です。車いすテニスというスポーツは、パラリンピックスポーツの中では、一番、健常者と垣根の少ないスポーツだったんじゃないかなと思います。今では当たり前のようにグランドスラムで車いす部門が採用されるようになりました。
私たちもNTC(ナショナルトレーニングセンター)を使わせていただいたり、全日本テニス選手権でエキシビションをさせていただいたりしてきました。
そして2019年からジャパンオープンの方で車いす部門を創設していただいて、昨年は小田(凱人)選手と大死闘を繰り広げました。なによりもうれしかったのは大観衆の前でセンターコートに出られたこと。ぼくの最後のハイライトになったかなと思っています。
先日、引退をしましたけれども、まだまだテニスにも関わっていきたいです。エネルギーはもう使い切りましたが、今までテニスにお世話になった分、恩返しをするエネルギーはまだ残っていると思っています。今後とも何かともにやれたらすごくいいかなと思っていますので、どうぞ引き続きよろしくお願いします。本日はありがとうございました。
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