ロシアの侵攻を受けるウクライナをタレントのデヴィ夫人(82)が訪れ、防寒具や薬など市民への支援物資を届けた。自ら設立した特定NPO法人「アース・エイド・ソサエティ」などの活動の一環で、所属事務所などによると、警護を受けながら首都キーウに滞在しているという。
デヴィ夫人は20日に日本を発って、同国に入った。ロシア軍によるインフラへの攻撃で電力不足が深刻になる中、使い捨てカイロや防寒肌着を支援。おむつや止血帯などの日用品も届けたという。
持ち込めるだけの物資を手持ちで携えて行ったほか、船便でも送っているという。デヴィ夫人はロシアの侵攻後、東京にあるウクライナ大使館にも寄付金を届けている。
日本政府はウクライナ全土に退避勧告を出しており、松野博一官房長官は24日の記者会見で「どのような目的であれ、同国への渡航は止めていただくよう勧告している」と述べた。松野氏の発言について、デヴィ夫人の所属事務所は「コメントすることはありません」としている。(日高奈緒)

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