どこが異次元?ほしいところに届かない残念さ 天野妙さんの視点

有料記事

聞き手・中井なつみ
[PR]

 国会やSNSを通じ、子育て支援の拡充や所得制限のない施策の実現を訴えてきた市民団体「みらい子育て全国ネットワーク」代表の天野妙さん。岸田文雄首相が年頭会見で打ち出した「異次元の少子化対策」は、「どこが異次元なの?」とモヤモヤが晴れないといいます。天野さんにその理由を聞きました。

 あまの・たえ 働き方改革や女性活躍推進などのコンサルティングの傍ら、子育て政策に関する提言活動を行う。3人の子育てと母の介護のダブルケアの経験も。

 ――岸田首相が打ち出した「異次元の少子化対策」や、23日の施政方針演説について、どう見ていますか。

 最初に「異次元」というワードを聞いたとき、どの国もやったことがないようなすごいことが起きるのではないか、と期待しました。

 ですが、国が検討していることの詳細が次第に明らかになるにつれ、これのどこが「異次元」なの? と思ってしまうような内容で、がっかりしました。施政方針演説でも、子育て支援について触れたのは後半で、さらにがっかりが増しています。

期待から「がっかりに」

 ――「がっかり」したポイントは、具体的にどこでしょうか。

 「これだけ!?」という気持…

この記事は有料記事です。残り1848文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません