複数の強盗事件、フィリピンから指示か 「ルフィ」名乗る人物浮上

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 関東地方などで発生した複数の強盗事件で、計画や実行などを指示していたとみられる通信が、フィリピン経由で発信されていたことが捜査関係者への取材でわかった。容疑者らの携帯電話を解析したところ、指示していた電話の国番号が、フィリピンに割り振られている「63」だったという。この電話を使っていた人物は「ルフィ」と名乗り、東京都狛江市で19日に発生した強盗殺人事件など複数の事件への関与が疑われている。

 警察当局は、関係者らの証言なども踏まえ、ルフィと名乗る人物がフィリピンから日本国内の実行役らに携帯電話を通じて指示していた疑いがあるとみて調べを進めているという。

京都・大阪の事件も関与か

 捜査関係者によると、ルフィと名乗る人物の関与が疑われるのは、狛江市事件のほか、東京都稲城市(昨年10月)や東京都中野区(同12月)の事件。さらに昨年5月に京都市中京区の時計店で総額6900万円相当の腕時計が奪われた事件や大阪市での別事件にも関わった疑いがあるという。稲城市と中野区の事件は、昨年11~12月の山口県岩国市広島市西区での強盗事件と同一グループによるものとみられている。

 捜査関係者などによると、中野区の事件ではすでに逮捕されている4人の容疑者のうち1人が「闇バイトに応募した。強盗をするために集まり、ほかのメンバーとは面識がない」などと警視庁に説明。京都市の事件でも、高額報酬の仕事を探していた実行犯の1人がネットで強盗の話を持ちかけられて応じたという。

 警察当局は、フィリピンにいる指示役をトップとし、ネットを通じて事件ごとに集まったメンバーらが事件を起こしていた可能性があるとみている。

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